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和からはじまる小さな旅
綿引千絵(漆)

数珠玉は、水辺の近くに生える雑草の実です。
子供の頃、田んぼで採って、 糸に通して首飾りにしたり、
お手玉に詰めたりしました。
漆職人になって散歩していたとき、 なつかしい数珠玉に
漆を塗ってみたくなりました。
数珠玉と漆が、私を通して出会ってくれました。
時間を旅するとは、
物と物、人と人、物と人とが 出会うこと、とも言えそうです。
その二つの間には、必ず人が介在します。
数珠玉に出会ってくださった方が、 身に着けて人と会ったり、
合う服をコーディネイトしたり。
これから続く時間の旅に想いを馳せながら 漆を塗っています
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